- 大学受験生はどのくらい睡眠時間を取っていいのかわからない
- きちんと睡眠を取っていたら合格できないのではないかと心配
- 寝ているはずなのに眠くて勉強に集中できない
大学受験に向けて勉強をがんばっている受験生の中には、睡眠についてこのような悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。
健康のためには睡眠をしっかり取らなければいけないけれど、それでは合格できないのではないかと心配になりますよね。
昼間の眠気で学校の授業などに集中できないのも効率が悪いですし、体もつらいと思います。
- 大学受験生に必要な睡眠時間とその理由
- 睡眠の質がアップする7つの方法
適切な睡眠でしっかりと疲れを取って、クリアな頭で受験勉強をがんばりたいですね。
大学受験生に必要な睡眠時間とその理由
みなさんは「4当5落」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「4時間睡眠で勉強すれば合格できるけど、5時間寝てしまったら落ちる」という意味で、昭和時代の受験生に使われていました。
しかし睡眠について研究が進んできた現代では、4時間睡眠が推奨されないということはみなさんご存じだと思います。
それでは受験生はどのくらい睡眠を取るのがよいのでしょうか。
大学受験生に必要な睡眠時間
必要な睡眠時間は個人差がありますが、高校生の場合は8時間程度が理想だと言われています。
もちろん人によって最適な睡眠時間は違うので、8時間より少なくてもいい人もいれば、10時間以上必要な人もいるかもしれません。
毎日同じ睡眠時間を取っていて、昼間眠くなることがなく健康的な生活ができていれば、それが自分にとって適切な睡眠時間になります。
自分に適切な睡眠時間がわかったら、睡眠時間から逆算して勉強のスケジュールを組むといいですね。
たくさん眠っていたら合格が難しいのではないかと心配になるかもしれませんが、志望校に合格するためにも忙しくても7時間以上は確保してほしいです。
受験生に睡眠が必要な理由
学校の定期試験で夜更かしや徹夜をしたことがある人もいるかもしれませんが、それは短期間だから可能だったのであって、受験勉強のように長期間に渡るものには向きません。
受験勉強はどうしても長期戦になるので、睡眠時間を削って勉強していると睡眠不足が長期に渡って続くことになります。
睡眠不足には次のようなリスクがあります。
睡眠不足のリスク
- 免疫力が下がって感染症にかかりやすくなる
- 判断力や集中力、反射神経の働きが低下して怪我をしやすくなる
- 記憶力や思考力が低下して勉強の効率が悪くなる
- ストレスが増加してうつ病のリスクが上がる
- イライラしやすくなる
- 体重の増加
- 血圧の上昇
受験勉強をするためには集中力や思考力、記憶力が大事になってきますよね。
また受験のシーズンにインフルエンザやノロウイルスなどの感染症にかかりやすくなるのも困ります。
睡眠をしっかりと取ることでこれらのリスクを抑えることができるので、受験生には適切な睡眠時間が必要なんです。
睡眠の質がアップする7つの方法
ある程度の時間睡眠を取っているのに昼間眠気がある場合は、もしかしたら睡眠の質に問題があるのかもしれません。
質の良い睡眠を取ることができれば、しっかりと疲れが取れて健康的な生活を送ることができます。
もちろん受験勉強の効率も上がりますね。
ここでは受験生におすすめな睡眠の質がアップする方法を7つにまとめて紹介します。
睡眠の質がアップする方法
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
- 昼間の仮眠は30分まで
- ぬるめのお風呂に入る
- カフェインは寝る4時間前まで
- スマホの画面を見るのは寝る1時間前まで
- 寝る前にストレッチをする
- ヒーリングミュージックを聴く
朝起きたら太陽の光を浴びる
起床後に太陽の光を浴びると、体内時計をリセットすることができます。
本来人間の体内時計は25時間サイクルになっているので、毎朝リセットしないと1時間ずつずれていってしまうことになり、夜眠れない原因になってしまうんです。
また朝に太陽の光を浴びることによってセロトニンが分泌され、夜スムーズに眠りにつくことができます。
昼間の仮眠は30分まで
昼間に長時間寝てしまうと逆に眠気が増したり、夜に眠れなくなったりして睡眠の質が低下する原因になるので、仮眠は30分までにしておきましょう。
ベッドで寝ると起きれなくなってしまうという人は、椅子に座って目を閉じるだけでも仮眠の効果はあります。
寝すぎないように目覚ましをセットしておくのを忘れないでくださいね。
また、仮眠の前にカフェインを取っておくと30分くらいで覚醒効果が出くるので、すっきり目覚めることができます。
上手に仮眠を取れると勉強の効率も上がりますね。
ぬるめのお風呂に入る
夜に熱いお風呂に入ると、自律神経の交感神経が優位になって体が活動モードになるので、なかなか眠れなくなってしまいます。
反対にぬるいお風呂に入ると、自律神経の副交感神経が優位になって体がリラックスモードになるので、ゆっくりと眠ることができるんです。
もちろん個人差はありますが、夜なかなか寝付けないという人はぜひ試してみてくださいね。
カフェインは寝る4時間前まで
勉強に集中するためや眠くなってしまうのを防ぐために、コーヒーなどのカフェインを取る人もいると思います。
確かにカフェインは覚醒効果があって便利なのですが、夜に取ると睡眠の質が低下する原因になりやすいです。
カフェインの効果は4時間ほど続くので、コーヒーなどを飲む時間帯は寝る4時間前まで、できれば夕方までにしておきたいですね。
スマホの画面を見るのは寝る1時間前まで
寝る直前までスマホやタブレットなどの画面を見ているという人は要注意です。
なぜかというと、これらの画面を見ることで脳が覚醒してしまい、寝付けない、眠りが浅いなど睡眠の質が低下するからです。
寝る前はスマホが手放せないという人はつらいかもしれませんが、睡眠の質をアップさせて受験勉強の効率を上げるためにも、スマホなどの使用は寝る1時間前までにとどめておきたいですね。
寝る前にストレッチをする
寝る前まで集中して受験勉強をしていると、無意識のうちに体や心が緊張状態になっていることが多いです。
寝る前にストレッチをしてその緊張を取ってあげると、リラックスして質の良い睡眠にすることができます。
寝る前の5分間だけでもいいので、ストレッチを習慣にしてぐっすりと眠りたいですね。
ヒーリングミュージックを聴く
ヒーリングミュージックとは聴いていると気持ちがリラックスしたり癒されたりする音楽のことです。
川のせせらぎや鳥のさえずりなど自然の音が使われているものが多く、聴いているだけで本当にリラックスして眠れたので最初はびっくりしたのを覚えています。
ヒーリングミュージックのCDも数多く発売されていますが、YouTubeなどの動画共有サービスやAmazon Musicなどの音楽定額配信サービスでも聴くことができるので、気軽に試すことができますね。
効果に個人差はあると思いますが、私は「疲れているはずなのになかなか寝付けない」という時にも効果がありました。
まとめ
今回は大学受験生の睡眠について、次の2つを詳しくみてきました。
- 大学受験生に必要な睡眠時間とその理由
- 睡眠の質がアップする7つの方法
適切な睡眠時間には個人差がありますが、勉強の効率や健康面を考えると7~8時間程度は必要になってきます。
適切な睡眠時間を取れていないという人は、ぜひ1日のスケジュールを見直して無駄な時間をなくすことで睡眠時間を増やせるといいですね。
睡眠の質がアップする方法は次の7つをご紹介しました。
睡眠の質がアップする方法
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
- 昼間の仮眠は30分まで
- ぬるめのお風呂に入る
- カフェインは寝る4時間前まで
- スマホの画面を見るのは寝る1時間前まで
- 寝る前にストレッチをする
- ヒーリングミュージックを聴く
適切な睡眠で効率良く勉強し、志望校合格を目指したいですね。